「拷問」(叫び・痛み)

※グロテスクな内容を含ます

A・・・・(拷問側、情報が欲しい)

B・・・・(捕虜側、逃げられない)

(場面設定)

Bは捕まってしまい、これからAによって拷問を受けるところ。場所の指定はないが、Bが叫んで助けを呼ぶ素振りを見せないことから、第三者の目に触れない場所であると考えられる。


拷問師(男)×捕虜(男)

A「目は覚めたかな」
B「は? なんだこれくそ誰だお前」
A「誰でもないさ。お前の返答次第じゃ恋人のようにも悪魔のようにもなれる」
B「くそ、これをほどきやがれ」
A「暴れられても困るからね。ほどくわけないよね」
B「俺は知らないぞ」
A「それは今から訊くことだ」
B「だから知らないって待てなんだそれは」
A「何って知らない? ノコギリ」
B「何を切る気だ」
A「腕」
B「は?」
A「二本あるからね、質問が2回できる」
B「待て待てそんないや嘘だろ待て」
A「ノコギリは引くときに切れるんだけど君の腕の太さならそうだな20回も往復すれば切れるかな?」
B「冗談だろ」
A「君が冗談を言うたびにノコギリはいち往復する」
B「やめてくれ頼む」
A「次に喋った言葉から始めるから、話の内容は考えたほうがいいよ」
B「お願いだ。助けてくれ」
A「……はあ」
B「おいやめろ。それを近づけるなやめてくれ」
A「改めて訊くね。誰からあの場所を聞いた?」
B「それは、誰からでもない。たまたま書類が目に入って」
A「はい」
B「ぎゃああああああああ」
A「いち、おうふーく」
B「痛い痛い痛い痛い痛い……(同時に)」
A「たまたま目に入るようなもんじゃないよね。自分が何を言ってるのか、何を言わなきゃいけないのか。わかるよね?」
B「お願いだ! 助けてくれ」
A「はい、2回目いってみよう」
B「いやだいやだいやだ。畜生」

 

狙い

恐怖や命乞いの演技が肝となる台本。終始恐怖に徹するもよし、途中までは威勢を見せてもよし。何度も懇願することになるが、それぞれにどう変化をつけるのか。最後の「畜生」にどのような感情を込めるのかが、ポイント。諦めや怒り、絶望、色々考えられる。逆に拷問する側は嗜虐心をどう表現するかが楽しい。

やり方など

・AはBが質問の内容を知らないことを知っている

・Aは血を見るのが苦手、もしくは拷問することに抵抗を感じている

・AはBから答えを聞き出さないと、自分が死ぬ

・Bは質問に答えると別勢力によって殺される

・Bの夢はピアニスト(つまり手が命)

・Bはマゾ。痛めつけられることに快感をおぼえている


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