「女スパイ」(尋問)

※グロテスクな内容を含ます

A・・・・(拷問側、情報が欲しい)

B・・・・(捕虜側、逃げられない)

(場面設定)

Bは捕まってしまい、これからAによって拷問を受けるところ。場所の指定はないが、Bが叫んで助けを呼ぶ素振りを見せないことから、第三者の目に触れない場所であると考えられる。


スパイ×尋問官

A「何も知らないんです、『解除キー』なんて聞いたことない」
B「ただ忘れてる、っていう可能性はないかなあ?」
A「忘れるも何も、本当にわからないの
B「もうやめない? さっきから、わからないわからないって」
A「だからどうしようもないじゃないですか」
B「聞こえないの?」
A「何?」
B「もう無理だって言ってるのお。これ以上、話しても無駄だよねえ?」
A「もう家に帰りたい」
B「それはあなた次第だねえ」
A「早くこの腕についた……、(外そうと力をこめる)、外してよ」
B「外すのは簡単」
A「え、」
B「『解除キー』、思い出せば一発。まあ思い出せないとしても、ここには道具がいっぱい揃ってる。いくらでもやりようはあるでしょお」
A「そんな刃物で、手錠を切り落とせるわけがありませんよね」
B「手錠は無理だよねえ」
A「手錠『は』って、他に切れそうなものは思いつきません」
B「何度も言うけど、『わからない』。本当に『わからない』の」
A「もうお互い時間の無駄じゃありません?
B「聞き方を変える? そしたら思い出すかもぉ?」
A「私、本当に困るんです。明日、彼とデートの約束があって。ああ、きっととても心配をかけてしまいます」
B「彼ぇ? じゃあ、その彼に助けてもらえば」
A「何を言ってるんですか」
B「それだけ仲がいいならきっと『助け合える』でしょお?」
A「ここに彼を呼ぶなんて。彼、本当に心配性なんですよ」
B「うんうん、じゃあその彼がここに来たら、何も心配はないねえ」
A「彼がここに。」
A「」
B「」
A「」
B「」
この↑までが適量
A「」
B「」
A「」
B「」
A「」
B「」
A「」
B「」
A「」
B「」
A「」
B「」
A「」
B「」
A「」
B「」
A「」
B「」
A「」
B「」
A「」
B「」
A「」
B「」

 

狙い

恐怖や命乞いの演技が肝となる台本。終始恐怖に徹するもよし、途中までは威勢を見せてもよし。何度も懇願することになるが、それぞれにどう変化をつけるのか。最後の「畜生」にどのような感情を込めるのかが、ポイント。諦めや怒り、絶望、色々考えられる。逆に拷問する側は嗜虐心をどう表現するかが楽しい。

やり方など

・AはBが質問の内容を知らないことを知っている

・Aは血を見るのが苦手、もしくは拷問することに抵抗を感じている

・AはBから答えを聞き出さないと、自分が死ぬ

・Bは質問に答えると別勢力によって殺される

・Bの夢はピアニスト(つまり手が命)

・Bはマゾ。痛めつけられることに快感をおぼえている


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