「ハンバーガーショップ」(アルバイト)

語り手・・・レジにてハンバーガーの注文を受けている

 


元気な店員

「ワンダーバーガーへようこそ。ご注文はお決まりですか? ミックスバーガーですね。お客様、ただいまセールで同じお値段でキングサイズにすることもできますが、……結構ですか。ご一緒でポテトはいかがでしょう。当店特製のワンダーソースが濃厚でおすすめですよ。……結構ですか。それではミックスバーガーの単品、お冷やをおつけしておきますね」

狙い

2回の「……結構ですか」でリズムが作りやすい。結構ですかの前後には「セールで」「ご一緒で」「当店特製の」といった盛り上がりフレーズを配置している。元気と落胆で落差を作りやすくした。最後の「お冷やをおつけ~」で立ち直るもよし、しょんぼりするもよし。


学生怖い

「いらっしゃいませ。ご注文を……あの、順番に、順番にお願いします。ええと、そちらの方がダブルバーガーセット、真ん中の方がチーズバーガーセット、左の方がてりやきバーガーセット……、え、逆ですか? すみません。あ、あと、あの、今なら単品と『シェアポテト』で頼んだほうがお安くなりますけど。ああ、なんでもないです。お会計失礼しますぅ、あ、別々ですか? かしこまりました」

狙い

尺が長い場合は「お会計失礼しますぅ!」で切ってもよい。学生の集団に一気に注文を受けてたじたじしている店員さんの台本。「言葉を投げる対象(距離感)」が遷移するのがこの台本の最大のポイント。怖がりながらも安くなる方法を提示する勇気を出した点にこのキャラクターのすべてが出ている。大事にしたい。


ワンオペ

「お待たせしました。バーガーパーティセットをおひとつ。はい、お客様そちらドリンクはセットにできません。他にサイドメニューはいかがですか? ポテトはセットについてます、申し訳ありません、ナゲットのディップは一種類だけになります。以上ですね。ではお会計が、お車前に進んでお待ちください。すみませんね、ワンオペで回してるもんで。1万円からお預かりします」

狙い

「店内の客」と「インカム越し(あるいは窓越し)のドライブスルーの客」に交互に話しているという通常ではありえないシチュエーションによるコメディ色の台本。距離感や切り替えの使い分けができるか技量を問う台本。

(話す対象別に色分けver)

お待たせしました。バーガーパーティセットをおひとつ。はい、お客様そちらドリンクはセットにできません。他にサイドメニューはいかがですか? ポテトはセットについてます、申し訳ありません、ナゲットのディップは一種類だけになります。以上ですね。ではお会計が、お車前に進んでお待ちください。すみませんね、ワンオペで回してるもんで。1万円からお預かりします


オプション多いわ!

「では繰り返します。ダブルチーズバーガー、パティをソイミートに変更、チーズ増量ピクルス抜きをおひとつと、セットはポテトのLサイズ、塩多め、ケチャップつき、紙ナプキンは4枚、ドリンクは期間限定『季節のいちごフラッペ』のいちご果肉増量、クリーム増しのチョコチップ抜き、ミルクを豆乳に変更のLサイズ……以上でよろしいでしょうか? やっぱり、チーズバーガー単品でいい? かしこまりました、お会計させていただきます」

狙い

「怒濤の情報量を捌く」というテーマの台本。最終的にそんだけ注文しといてやめるんかい! というコメディ台本。「かしこまりました、お会計させていただきます」にどんな色の感情を込めるかがポイント。あくまで店員であるため、どこまで実直に感情を出すかのさじ加減が大事。全開で出しても堪えても。①チーズバーガー ②ポテト ③ドリンクといくにつれて情報量を増やしているので、息継ぎのポイントは予めシミュレーションしておくことを推奨。

(可読性アップver)

「では繰り返します。ダブルチーズバーガー、パティをソイミートに変更、『チーズ増量』『ピクルス抜き』をおひとつと、セットはポテトのLサイズ、『塩多め』『ケチャップつき』紙ナプキンは4枚、ドリンクは期間限定『季節のいちごフラッペ』の『いちご果肉増量』『クリーム増し』の『チョコチップ抜き』ミルクを豆乳に変更のLサイズ……以上でよろしいでしょうか? やっぱり、チーズバーガー単品でいい? かしこまりました、お会計させていただきます」


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