「大食い大会」(生理反応)

(場面設定)

いっぱい食べる 


食べながらインタビュー

「んぐ、……はい、今回の、大会で10連覇が、懸かってるんで、なんとか、結構、パンで水分を持ってかれるんですけど、こうして、口に入れる前に潰して細くすれば結構食べやすいです。ソーセージが結構、ジューシーで、その脂をパンに吸わせるイメージですね。余裕です。3本くらいまでなら口に入りますよ。潰して、……こんな感じですね」

狙い

「9連勝中のタレント」であるため、インタビューに対してのパフォーマンスがあるという背景を抱えたキャラクター性を捉えること。試合に集中したいのにインタビューに応じたり「3本食い」を披露する点に注目。どこで咀嚼を入れるか、どこでホットドッグを手に取り、そして潰すのか、口の中は空なのか、動作や口の状況をきちんと整理しながら演じたい。本当に余裕なのか、プレッシャーを感じているのかで演じ方が変わる。


麺をずるずる

「(麺をすする音)、(咽せる)。鼻に、スープが(ごほっごほっ)。……大丈夫です、落ち着きました。ちょっと、時間をロスしたので、奥の手行きます。すみませんおかわりの準備お願いします。ちょっと、時間を巻き返すために、噛むのやめます。いきます。(ずるずる)……ぷはっ。おかわりください。結局、麺って飲み物なんですよ」

狙い

「麺をすする音」と「咽せる」演技をするための台本。1回目のずるずると2回目のずるずるで差をつけるように、台本を調整している。あとは「噛むのやめます」「麺って飲み物」というズレた発言することでキャラクターを立てた。


口にいっぱい

「このホルモン、噛んでも噛んでも口から消えないんですけどぉ! 追加が焼けた? とりあえず、右の頬にまだ少しスペースがあるんで、(口に入れる)、あー、でもあったかいのと脂でちょっと噛みやすくなりましたね。でも噛んでも噛んでも消えないです。ホルモンの飲み込み時って、法律とかで決めてくれないですかねえ?」 

狙い

「口にたくさん入っている」状態でしゃべる台本。途中で「追加を入れる」という点と「新規ホルモン参入による味変」という、演技ポイントがあるので、楽しんでやりたいところ。ホルモンを好きなのか、ホルモンが嫌いなのか、好きでも嫌気が差してるのか、設定を考えてみても。


嘔吐(※表現注意)

「も、ちょっと……、うぷっ。無理です、ギブギブ。13杯目は無理です。違約金? わかりました。やりますよ。(食べる)(咀嚼)(うっ)(おげぇ)。(咳き込んで)すみません、もう無理です。あの、お水、持って来てくれますか? あと、違約金、払います。もうギブアップさせてくれませんか?」

狙い

「嘔吐」の演技をするための台本。すでに12杯食べているという情報がある中で、「違約金が怖くて食べる」→「違約金を払ってでもやめたい」という明確な変化をどう演じるかがポイント。食べさせてる側との力関係がどうなのか、何を食べているのか(量ではなく、苦手なモノなのか等)でも演じ方が変わる。


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