「大人気シリーズ、ジュエルソルジャーウエハース第2弾。今回はブルージュエルを中心とした全12種類! 氷のようにクールに、時には激流のように激しい宝石戦士たちをコレクションしよう! 『遅い。俺はもう全種類集めたぞ』シークレットレアにはあの宝石戦士も!? 全国のコンビニへ急げ」
セールスポイントは「食玩」。途中にキャラの台詞が入るので使い分けを見せることができる台本。「大人気」「第2弾」「全12種類」「シークレットレア」など、聞かせるべき情報や盛り上げるためのワードをちりばめている。
「午後のちょっとひと息。あっさりあまーい、ふんわりほどける、新食感。お口に広がる、そこはまるでスイートオアシス。ココナッツとパインが決め手の夏の小粋な味わい。お仕事を頑張るあなたに、さあ、お口にひと口。オアシスグミ。お求めは全国のコンビニで」
「ちょっと」「あっさり」「ふんわり」といった副詞の連呼や、「スイートオアシス」「ココナッツ」「パイン」といった外来語の耳当たりのよさをうまく活用したいところ。「あなたに」で視聴者によりそったところで「さあ、」と声かけする際、どこまで(心の)距離感を近づくかも演じ分けポイント。商品名と被るので「オアシス」は立てるべき語句。
「全然足りねぇ! 食った気しねえ! 野郎共! 貪りてえか! この一本で、どんな奴らも大満足! 男飯バー! 肉だ! 脂だ! 胃袋ガツンとぶっ込む濃厚味わい。もう腹が減っただなんて言わせない! 男は黙ってこいつを食っとけ! 一食分のカロリー内臓。それが男の――男飯バー!」
リズム感を出しやすいようにしており、キーワードは「鼓舞」である。背後で和太鼓がなるような、祭りのような勢いが欲しいところ。「男飯バー」という商品名を2回言うチャンスがあるので、どう差をつけるか。2回目の直前に「男の……」とタメを作りやすいようにした。
「こだわり抜いた厳選素材を、一流ホテルのパティシエが仕上げました。熟成発酵72時間、本場ベルギーの伝統製法で作るクリームソースは、あなたの鼻を、舌を、きっと満足させてくれるでしょう。そして飲み込んでください。……あとは言う必要はありませんね。次はあなたが虜になる。クレイドルプディング」
「こだわり抜いた」「厳選素材」「一流ホテルのパティシエ」「熟成発酵72時間」「本場ベルギー」「伝統製法」とうい怒濤のグッド情報ラッシュに始まり、「鼻を」「舌を」と、いったん“止め”の構図に入るというリズム感の変化を原稿に持たせている(その1)。「満足させてくれるでしょう」【飲み込んでください】「あとは言う必要は~」という「案内」「命令」「案内」という発言属性の変化を持たせている(その2)。2つの変化をうまく利用したい。使いようによっては「急なドSキャラ」としての演出も可能。鼻と舌は五感に訴える意味もある。ちなみに商品名の「クレイドル=揺り籠」という意味合いを考えることも重要。※ベルギーにそんな製法があるかは不明(フィクション)です。